knot -結び目-

こころやからだ(コンディション)を整えることについて向き合ってから10年目をきっかけにブログをはじめました。“腑に落ちること”について日々模索中です。

病気に向き合ってから10年経ちました。

 

小さいときから、毎年歯医者さんへ通っていた。

 

わたしの母は、自分の身を持って歯の大切さを知り、

子供である兄やわたしを、定期的に歯医者さんに通わせていた。

 

 

高校一年生の冬。

 

毎年行っていた歯医者さんのミチコ先生に、

「うちで働いてみないか?」と、

母づてにアルバイトとして誘われた。

 

早く大人になりたいと思っていたわたしには、

凄く嬉しい誘いだった。

わたしの知らない、大人の世界に行けるような気がしたから。

ほんとうは、出来の悪い子であるわたしから、

はやく抜け出したかったのかもしれない。

 

 

働いている間も、家に帰ってからも、とにかく任される仕事の勉強をしていた。

ミチコ先生や一緒に働く人達は、

人見知りであるわたしを受け止めながら、

真面目なわたしを、何度も褒めてくれた。

今思うと、人見知りであるわたしを叱ったことは一度もなかった。

 

緊張しつつも、たくさんのことが学べる場所ができ、

仕事にも少しずつ慣れた頃、

業務中に、何度か気を失って倒れるようになった。

 

 

これ以上迷惑をかけてはいけない、という母の思いから、

働き始めて1ヵ月半ほどで、そのアルバイトは辞めることになった。

 

悔しくて悔しくて、たくさん泣いたことを今でも覚えている。

それから、わたしは原因不明なめまいの症状のために

病院に通い始めることになった。

 

 

あれから、10年が経ちました。

 

 

20歳くらいまでは、とにかくがむしゃらだったなあと思う。

身体の不調をごまかすように

スケジュールを埋めまくって、

処方された薬をたくさん飲んでいた。

 

病院の先生にも、

若いひとになる病気だと言われていたから。

年をとれば良くなりますよ、とも言われていた。

 

 

 

今のわたしなら、全部わかる。

どれだけ頑張っていても、

そんな身体の使い方をしていたら、

良くなるはずがないと。

 

そう知る前に、身体の方が先に、

いわゆる拒否反応がでてきて、

療養生活をはじめたり、病院を転々としたり、、、

それでも良くならないので、

なんとかせねば!と思ったわたしは

自分で身体のことを勉強することにした。

 

それから4年ほど経って、

日に日に身体のことを知っていくことで

元の体に戻っていっていることに気づく。

元気なときって、こんなに身体が軽いんだ!

と気づいたときは凄く衝撃だった。

 

そして、

昨年やっと元気もりもりになりました(笑)。

夏バテのない夏をほんとうに久しぶりに過ごしました。

今は、薬も葛根湯くらいしか飲まないし

(葛根湯もほとんど飲まない)

病院にも健診以外で行くことはなくなりました。

 

 

この10年の間に起きたことや学んだことで、

他にもたくさんびっくりすることはあったけど、

 

今は、わたしの周りで似たような症状で悩んでいるひとが多いことの方がびっくりしている。

 

話しを聞いていると、

わたしがまだ学生だった、がむしゃらな時期に

当てはまるひとがとても多い。

 

 

わたしの本業はアートディレクターであるし、

身体のことについては専門家ではないけれど、

がむしゃらで今にも壊れてしまいそうな

頑張り屋さんな人たちに向けて、

わたしにも何かできることがあるんじゃないかと。

わたし視点の身体論を記しておこうと思いました。

 

わたしのあだ名は、「まめ」なので、

わたしの"豆病記"が、

誰かの助けになったらと思います。

 

 

病気になったことで得たものはたくさんあるし、

過去のわたしを否定するつもりはないです。

もしも病気にならなかったら、

こんなに読書ばっかりしているわたしには出会えなかっただろうし(笑)、

このブログをはじめようとしなかったと思う。

いろんな過去が今のわたしになっているし、

身近にいる、だいすきなひとたちとの出会いにも繋がっている。

 

 

何ができるかわからないけれど、

だれかの何かのためになればと、そう思います。

 

 

 


こころの処方箋 (新潮文庫) [ 河合隼雄 ]

 


日本の身体

 

[eyes] | Japan Creation
アートディレクター、スタイリスト。
クリエイティブユニットprototypeに所属。
あなたの中に眠っている、
ことばにならない「何か」から
あなたの"らしさ"を紡ぎだします。
-------------------------------------------------
デザインや身体論の視点から、
企業の中で人を育てる仕事もしています。
わたし自身、じぶんの病気(からだ)と
向き合ってから10年が経ちました。
いまではすっかり元気もりもりですが
その経験から、不調を抱えた方に
相談されることが多くなってきたので
この機会にブログをはじめてみました。
(http://mamefis.hatenablog.com/)
からだはひとりひとり違うので
みんなに当てはまるかはわかりませんが
こころからもからだからも、
腑に落ちることがあると嬉しいです。
mame
-------------------------------------------------
(@prototype_unit)(@mamefis_eyes)