肩の痛みは肩が問題なのか?
身体知性 医師が見つけた身体と感情の深いつながり (朝日選書)
佐藤友亮さんの『身体知性』、とても面白かったです。
あらゆるページにチェックを入れすぎて、、(笑)。
大事なことばかり書かれいてる証拠ですね。
今日は、肩の痛みの話から。
ある日知人から、「なんだか腕が伸びたね」と言われました。実
際には腕の長さが伸長したわけではなくて、全身の緊張がとれたた
めに、肩の位置が下がったことで腕が伸びたように見えたのでした。
そのことをきっかけに、それまで肩の緊張が強い生活(怒り肩体
型)をしていたことに気がつきました。インタビューの仕事で初対
面の人に会うと、緊張から肩が上がり、腕が縮こまってしまいます。
緊張が続く肩は、やがて痛みを感じるほどになりました。そういう
ときに肩をまわしたり、ほぐしたりしても緊張が解けることはあり
ません。そしてあるとき、肩の痛みは、肩に原因があるのではなく、
他の問題の結果として出現しているということに気がついたのです。
“原因は、目かもしれない、首かもしれない、むしろそれら以外か
もしれない。/いちばんの問題は、体のつながりを感じることなく
無視していた、そういう自分のあり方に気付けなかったことだ”。
(引用:『体の知性を取り戻す』) ―――『身体知性』佐藤友亮
“いちばんの問題は、体のつながりを感じることなく
無視していた、そういう自分のあり方に気付けなかったことだ”。
この言葉の「体」の部分を、別のことに置き換えて考えてみても
すごく大切なことが語られていることがよく見えますね。。。
人より〇〇がうまくできない「わたし」、
もっとこうしたい思いはあるのに実現化できない「わたし」、
などなど、、、
そういった「わたし」の一部分だけをみるのではなく、
もっと「わたし」に関心をもって
「わたし」というそのものの全体の構造を理解することで
実は、まったく別のところに原因があることに気付くんですよね。
全部がつながっていることで「わたし」という存在がいる。
うーん わたしもまだまだ、うまく言葉にできないな、、、(笑)。
しかし、とても良い本なことには変わりないです。
特に、内田樹さんとの対談では、
腑に落ちることばかりでした。
本書は、佐藤さんが高校生になる
お子さんのために書かれたそうです。
読んでいるうちに、
弱さというフラジャイルな部分を含めて
自分のからだがとても愛おしくなったのは、
きっと、そのせいなんだろうなあ。
身体の処方箋としてもおすすめです。
身体知性 医師が見つけた身体と感情の深いつながり (朝日選書)
[eyes] | Japan Creation
アートディレクター、スタイリスト。
クリエイティブユニットprototypeに所属。
あなたの中に眠っている、
ことばにならない「何か」から
あなたの"らしさ"を紡ぎだします。
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デザインや身体論の視点から、
企業の中で人を育てる仕事もしています。
わたし自身、じぶんの病気(からだ)と
向き合ってから10年が経ちました。
いまではすっかり元気もりもりですが(笑)
その経験から、不調を抱えた方に
相談されることが多くなってきたので
この機会にブログをはじめてみました。
(http://mamefis.hatenablog.com/)
からだはひとりひとり違うので
みんなに当てはまるかはわかりませんが
こころからもからだからも、
腑に落ちることがあると嬉しいです。
mame
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(@prototype_unit)(@mamefis_eyes)